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 「ちょうだい、ちょうだい」と言い続けて寄って来るヌルは、マジ怖い。その民俗学的解釈です。
この先、ネタばれ注意。

 23話冒頭のヤサコの言葉
 「ヌルたちによると、彼らは苦しみの種を食べるうちに、苦しみを求める生き物としての命を得たそうです」
 最終回でハラケンは、イリーガルはヌル達が拾い集めた「人の感情」から生み出されたのではと、一応の答えを出している。設定ではヌルはもともと、古い空間への探査用で、空間放棄後は野生化し、コイル現象によって人の電脳体を引き込むモノとなった。
 ひょっとするならば、ヌルが集めていたのは、心の負の部分=ケガレではなかったのだろうか?

 「ケガレ」。日本文化に古くより存在してきた、精神的エネルギー概念の一つである。死や血といった不浄の存在で、時として心の奥底から出てくる感情=憎悪のケガレも出現する。人々は様々な儀式や行事で、体内のケガレを除去しようとしてきた。体内や空間に残ったままだと、病気や死といった禍の原因になるとされ、時にはそこから人や魂は、妖怪化してしまうと恐れられた。
 もしかしたならば、電脳空間に放置されたケガレを探査・摘出するためにヌルはいたのが、捨てられて、そのままケガレを集めるのみとなり、そのケガレからイリーガルを誕生させたのではないだろうか?それならば、あの「ちょうだい、ちょうだい」は、ケガレを欲していたのではないのか?

 所詮は、私の仮説にすぎない(磯監督のみぞ知る真相?)が、人によって新しい世界が広がろうと、人が存在する以上、そこにも人の心は広がる。近未来SFの世界でも、人がいるから、お化けはついて来て現れる。人の心は良くも悪くも、様々な何かを生み出し、またいずれ得体の知れない何かが、私達の前に現れるかもしれない。
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